一つ一つに魂を込めて
採掘〜
歴史を創造へ
加工までの道のり
重機で土や石を取り除き、良質の岩盤まで行きつくには重機で膨大な土や石を取り除きます。不良な岩盤は発破などで取り除きながら良質な岩盤層を見つけ、岩盤の切り離しを行います。切り離しにはダイヤモンド・ワイヤーソー。1200℃の火力による熱で岩盤を焼き切るジェットバーナー。石の損傷が少ない黒色火薬による発破などが使用されます。その後ドリルで穴を開け、そこにハンマーでセリ矢を打ち込み乱尺材に分割し、大割りされた原石は、暮石用部材や建築材にさらに、分割されます。こうして分割された原石は厳しい検品をクリアし、良質な石材(部材)が確保され、加工工場へと運ばれます。
安らぎを生む伝統の光
暮石加工の流れ
①切削(石材の切断)
暮石用、外柵用などの用途に応じて大口径、中口径、小口径の切削機で切断されます。切削機は寸法通りに正確に精度の高い切削が要求されます。
②自動研磨
稼働率の高い工場の多くは、ロボット自動研磨機を導入しています。ロポット研磨機は熟練した職人の動きをプログラムしています。
③手動研磨(平面磨き)
研磨盤の磁石の種類もロボット研磨機と同じで、最終工程でバフと呼ばれる艶出しで仕上げます。上台、中台の水垂れ部分も手動研磨機で磨きます。
④やくもの加工
暮石上部の香箱、上台の亀腹やスリン、あるいは五輪塔などの曲線加工や特殊加工をいいます。様々な手法・工法で制作されています。
⑤ハンドポリッシャー
曲線や香箱、スリン、花立、香炉など手加工したものは、平面研磨機では磨けないため職人による手研磨が必要になります。
⑥検品・梱包
各用途ごとに分割され切削、加工、研磨の工程を得経て製品となった部材は、厳しい検品を経て梱包されます。実に数ヶ月に及ぶ長い道なりです。